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ティーンズ向け娯楽小説とアニメ化の変遷についてアラサーが思う事

 

皆さまこんにちは。最近、楽しんでいますか?

昨今の文字媒体における娯楽作品として、

小説家になろう等のユーザー投稿作品から人気を博すものが主流となっていますよね。

スマホ一つで気軽に無料で読めますし、熱量の高い作者さんは

毎日のように投稿していますので日課として楽しむ人も多いのではないでしょうか。

多くの人が面白い!と感じた作品は書籍化やアニメ化などもされていて、

昨今の流行アニメを見ると原作は、いわゆるなろう系と呼ばれるものが非常に多くてビックリします。

これはひと昔前からオタクやってる人間からしたら異例のことなんです。

今回はアラサーから見たメディアミックス作品について語らせてください。

 

 

 

ライトノベルとメディアミックス

今でもありますが、ひと昔前はティーンズ向けの文字娯楽としては、

ライトノベルが主流でした。

これは各出版社がそれぞれ賞レースのようなものを開催して、

年に数回作品を募り、その中でプロが審査を行い、見込みがあるとされた作品を表彰し、各媒体が持っている月刊誌等への掲載や、賞金の獲得、

実際にライトノベルとして本を出版してもらえるといった内容のものです。

当時は個人で発信して書籍を発行するという文化はほとんどなく、

せいぜいがコミックマーケットなどで同人作品を出す程度のものでした。

その中でプロの小説家を目指すのであれば、この賞レースで入選するくらいでしか道がありません。

多くの人が書籍化を目指して応募していた。

そんな時代でした。

ましてアニメ化ともなれば、そのやっと書籍化できた作品が各出版社で人気を博し、

本をたくさん売り上げることのできたほんの一握りの作品でしか成し得ませんでした。

 

なろう系と呼ばれるオンライン小説投稿サイトの誕生

そういった時代ですので、少なからずお金を出さなければティーンズ向け小説を読むことはなかなか出来ませんでした。

その後同人活動の一環として、SSと呼ばれる、2ちゃんねるなどの掲示板サイトに2次創作作品として個人が気軽にストーリーを投稿する文化が出てきました。

当時はスマホではなく、まだガラケーの時代でした。

無料で気軽に他人が創ったストーリーを読め、原作ではありえなかった【if】の展開を上手に話として成立させた作品に出会うと、とても楽しかった事を思い出します。

2000年代後半には、「ケータイ小説」ブームなども起こりました。

そういった作品を集めた、いわゆる「まとめサイト」なども現れ、文化としてそれなりに定着していきました。

今にして思えばオンライン小説投稿サイトのはしりではないでしょうか。

そうしてネットで小説を読むのが定着してきたころ、小説家になろうなどのユーザー小説投稿サイトが台頭してきたのです。

 

『好きな作品にお金を落としたい』という意識の変化

先ほど述べたように、以前はお金を払ってから作品を読むのが当然でした。

しかし現在は、まずは無料で個人が書いた作品を手軽に読むことができるようになりました。

その中で好みの作者・作品をこれまた個人がSNSや口コミなどで拡散したり、

応援することによって書籍化、アニメ化に至る道が出来ました。

これによって好みの作品にお金を落としたい

といったようなファン心理の変化が生まれたように思います。

買って読んでみるまでわからない。

ある意味でギャンブルのような作品の知り方も楽しかったですが、

広く受け入れる入口としては、気軽に誰でも読めるという形式は

とても優れていますし、

気に入れば応援したいという人がたくさん出てくるのもなるほど道理ですよね。

 

作品のアニメ化について

作品の知名度の広がり方にSNSなどが使用されることによって、

全くその作品を知らなかった層からも認知されるようになりました。

これは元々ライトノベルなどの原作を知っている人たちからのみファンを得られる作品と比べて、とても優位性があります。

世の中の人に広まっていく速度が段違いだからです。

製作する側の方も認知度や期待度がなければ作れないですからね。

元々小説や漫画からドラマを作られることなどはありましたが、それも認知度や人気があっての話です。

今や情報が拡散していく速度が違いますから、

書籍化と同時にアニメ化、コミック化されることも珍しくありません。

私は、一創作物ファンとして、昨今の次々とメディアミックスされていく現状を好ましく思っています。

いつだって自分の好きなものが認められるというのは嬉しいものです。

まぁ、ただブームに乗っかって雑なつくりでとりあえず作っちゃいました!

が感じられるような完成度のものは勘弁してほしいですけどもね。

 

最後に

ユーザー小説投稿サイトが流行したことで、

その界隈でブームや傾向が生まれたと思いきや、そのジャンルが乱立して、

あっというまに次の流行へと移行する。

そんなループがよく発生しています。

コンテンツの消化速度が当然のように早まっていて、

ともすればジャンルでの立場の奪いあいのような、競争しているかのような感覚を覚えます。

下手をすれば他人の作品の良いとこどりだけして、中身の薄い、どこか見た事のあるような内容の作品もあるかもしれません。

人気を得たい人がいる以上、ある程度は仕方のないことかもしれませんが、しかし多くの作品に触れるユーザーが増え、

目の肥えた読者も増加してきています。

その中で人気を獲得し、メディアミックスされた小説作品はやはりどこか光るものがあるものです。

作者の熱量や技術も多分に込められているでしょう。

それらがコミック化やアニメ化された時には、

ファンサイドも、製作サイドも、を持って作品に関われる文化であることを私は、いつも願っています。